回復する傷
薄皮をはぐように、病から回復しつつある。
今思えば、よほど疲れていたようで、何をするにも体力が落ちすぎていて辛かった。
毎日通勤だけで精一杯で、歩くと息切れはするし、わたしの体なのに借り物のようだった。
都会のヒトの群れは回遊魚に似ていて、私はそこに紛れこむ。
歩く、話す、笑う、ヒトの営みを見ていると、少しだけおちつく。そこに、混ざれなくとも。わたしは、そこで呼吸する。
次はどこへ? 私は、ひとつのところに留まれるタイプでは、ないのかもしれない。
薄皮をはぐように、病から回復しつつある。
今思えば、よほど疲れていたようで、何をするにも体力が落ちすぎていて辛かった。
毎日通勤だけで精一杯で、歩くと息切れはするし、わたしの体なのに借り物のようだった。
都会のヒトの群れは回遊魚に似ていて、私はそこに紛れこむ。
歩く、話す、笑う、ヒトの営みを見ていると、少しだけおちつく。そこに、混ざれなくとも。わたしは、そこで呼吸する。
次はどこへ? 私は、ひとつのところに留まれるタイプでは、ないのかもしれない。