世間並みの幸せなんて無理な話だった

いちばん暗い夜明け前にうたうブログ 走っても走っても私の夜が明けない(椎名林檎に非ず) ※別名義のツイッターアカウントはhttps://mobile.twitter.com/sigure_aki (主に短歌をつくっています)

境界人の孤独

境界人……マージナルマンはもともと「大人にもなれない、だが子どもでもない」状態を指す語らしいが、ここでは違う意味で使用する。

 

ある組織に所属しながら、その境界に立つものは孤独になる。

 

群れには、いくつかの視点が必要だ。外を見る者、内の仕事を算段するもの、上を見るもの、そして、内部にいながらソトの視点を持ち、変革をもたらすもの。境界線を生きるもの。

 

完璧に「内」の者からすれば、境界線を生きるものは脅威でしかない。境界を超えることに、ヒトは本能的に恐怖し、また嫌悪感を抱く。

 

 

組織はあるときから、その目的を忘れ、組織の存続自体が目的となる。つまり、完全に「内」に漬かってしまった方が居心地はよくなる。

 

わたしは、つねに境界人だった。

 

何処の組織でも孤独であり、理解者は少数、帰属先はなく、ただ独立独歩の生を送ってきた。

 

基本型が浮草なのだろう。

 

だからもう少し旅をしようと思う。

いつかどこかで、良い死に場所を見付けられるかもしれないから。